体に老廃物が溜まるとさまざまな不調が見られるようになります。老廃物を排出し、ふたたび溜めにくい身体にするにはヨガによるデトックスが効果的です。ここでは、ヨガをすることで得られるデトックスの効果や、デトックスの過程で表れる症状について説明します。ヨガを行うのにぴったりな時間帯についても紹介するので、美容や健康に役立てましょう。
老廃物が溜まるとどうなる?
老廃物が溜まると、便秘やむくみ、肌荒れ、肥満、老化の進行というように健康や美容に悪影響が出ます。また、免疫力が弱まり風邪をひきやすくなったり、メンタルが不調になったりすることもあるでしょう。老廃物を溜めるのが良くないのは、老廃物が細胞の代謝活動により生み出された産物であり、身体にとって不要なものであるためです。さまざまなトラブルを避けるために、老廃物はデトックスして排出しなければなりません。普通に暮らしていても、尿や便などで老廃物は身体から出ていきます。しかし、より積極的なデトックスを望むならば、運動や断食などの健康法も検討しましょう。
運動をすることで老廃物を運ぶリンパの働きが活性化されます。息が上がるほどの運動である必要はないので、自身が取り組みやすい方法を見つけやすいでしょう。マッサージやストレッチのようなものでもデトックス作用を感じられます。また、余計な食べ物を断ち、内臓機能を老廃物の分解に注力させることでもデトックス効果を期待できます。
デトックスの効果とは?
デトックスされると身体がすっきりします。人によって老廃物の影響を受けている部位はさまざまです。部分的なトラブルを抱えている人もいれば、漠然とした不調に悩まされている人もいるかもしれません。デトックスの効果が出ると、美容・健康・メンタルの調子が良くなります。まず、美肌効果が得られます。健康的な肌色になりツヤも出るでしょう。ダイエットできたという人もいます。慢性的な疲労感がなくなり、肩こりや冷えが改善したといった意見も得られています。ほかにも、過剰なストレスから解放され、前向きな気持ちになったという人も。このように、デトックスすることによってさまざまなメリットが期待できます。体内に溜まっている不要な老廃物を排出し、再び溜めない身体にすることが重要ということです。
ヨガにはデトックス効果がある
デトックスにおすすめなものとして、ヨガが挙げられます。ヨガをすると全身のデトックス効果が得られ、さまざまな不調が改善すると言われています。ヨガのデトックス効果について確認していきましょう。
●体温上昇・新陳代謝の活発化
体温が高いと免疫力が上がり風邪をひきにくくなります。さらに、新陳代謝が良くなることで太りにくくなるという効果も。
体温が上がる理由は、ヨガ特有のゆっくりとした動きにあるといえるでしょう。インナーマッスルに負荷をかけることで、体内温度がじわりと上がるのです。また、筋肉が鍛えられると血液循環が促進され、代謝も良くなるという仕組みになっています。
●内臓の機能向上
ヨガは日ごろの生活ではすることがないような動き・ポーズをします。内臓に刺激が伝わると老廃物と余分な脂肪が取り除かれ、本来のスムーズな働きを取り戻すでしょう。
身体の末端まで血液が循環し冷えが改善したり、胃の調子が良くなり食欲が増進したりといった効果が得られます。気になっていた体調トラブルが改善することもあるでしょう。
●複式呼吸による発汗作用の向上・美肌効果
ヨガの呼吸法の一つに複式呼吸があります。複式呼吸は深く酸素を取り込むことで発汗作用が向上します。また、美肌効果も見込めるでしょう。
複式呼吸により身体がリラックするとストレスが軽減され肌の調子が良くなります。よく眠れるようになれば、シミがなくなり肌色・ツヤも良くなると考えられます。
●ポジティブな発想
体調不良によるストレスがなくなればメンタルが安定し、ポジティブな発想に結びつくでしょう。また、メンタルが正常であれば暴飲暴食・過剰な睡眠といった行動も抑制され、結果的に体調面にも良い影響をもたらすことが期待できます。
好転反応の症状①身体のだるさ
ヨガを始めてみると、不調を感じることがあるかもしれません。これは好転反応といって、デトックスが進んでいることを示す症状です。なかでも最も多くみられる好転反応は、身体のだるさでしょう。日ごろ使わない筋肉を使い疲労が溜まった結果、だるさを感じるのです。人によって倦怠感・眠気・頭痛・吐き気など現れる症状はさまざまです。しかし、好転反応はずっと続くわけではありません。始めたての頃は長いものの、ヨガを続けていくうちにしだいに好転反応の期間は短くなる傾向です。
身体が良い方向に向かっていくための一時的なものとわかっていれば、不調にも向き合いやすくなるでしょう。なお、好転反応がつらいときは無理せず、身体を休めることが大切です。過酷な運動は避け、リラックスして過ごしてください。
好転反応の症状②肌の吹き出もの
血液やリンパの流れが良くなれば、肌の中や内臓にひそんでいた老廃物が動き出すでしょう。ときには、皮膚近くに老廃物が集まってきます。老廃物はいずれ排出されますが、一時的に吹き出物やかゆみ、肌荒れなどが起きることもあるでしょう。肌の不調を感じた際は、普段以上に手入れに気を使い、肌を清潔に保つことが大切です。
ヨガのあとにたくさん汗をかくこともありますよね。汗のなかには老廃物が多く含まれているので、すぐシャワーで流しましょう。肌の清潔を保つことには、アセモや、汗腺の詰まりも防ぐという目的もあります。また、自律神経やホルモンバランスの好転反応が肌に影響をもたらしていることも。精神的にリラックスするように努めることも、肌対策になります。
好転反応の症状③下痢
下痢が起きる場合もあります。ヨガのポーズには身体をひねったり、折り曲げたりするものが多いです。内臓が急な刺激を受け、ときにはヨガの最中にトイレに行きたくなる人もいるでしょう。また、胃や小腸、大腸など消化器官の動きが活発化することで下痢が起きる場合もあります。大腸の動きが普通の状態に戻る過程で、内壁にへばりついていた老廃物や不純物の排出が促されるためです。
なお、下痢が起きた場合は脱水症状に注意しましょう。特に、夏場やホットヨガのあとは、汗をたくさんかくので水分補給が欠かせません。水分を多めにとることで、デトックス作用の促進も期待できます。冷たい水では余計に刺激を受けてしまう可能性があるので、常温あるいは温かい水を少量ずつ飲みましょう。
好転反応の症状④精神的症状
好転反応が表れるのは、体調面だけではありません。ヨガを行うと自律神経が正常な働きを取り戻そうとし、メンタル面に影響を与えることがあります。
自律神経が乱れている人の特徴として、漠然と身体が不調というケースが挙げられます。自律神経は内臓機能や体温の調整を行っているため、不具合があれば身体のいたる機能が低下するのです。また、夜に眠れない、昼に活動するのがつらいという人も自律神経が乱れている可能性が高いでしょう。自律神経には、日中に活性化する交感神経と、夜間やリラックスしているときに活性化する副交感神経の2種類があります。自律神経に異常をきたすと、それぞれの神経のバランスが崩れます。このため規則正しい生活が難しくなることもあります。
ヨガを始める以前に自律神経のバランスが狂っていると、メンタル面に大きな揺れ戻しが起きる可能性があります。ヨガを始めるとポジティブな気持ちになれると考えていた人は、好転反応に驚くかもしれませんね。心の中にしまいこんでいたネガティブな感情が表にあふれ出てきて、イライラしたり悲しくなったりすることも。何もする気になれず脱力感を味わう人もいます。しかし、こうした感情は一時のものです。ヨガを続けていくうちに好転反応を終え、ポジティブな気持ちになれるでしょう。
ヨガを行う時間①朝起きた時
朝のヨガは、気持ちも頭もまっさらな状態で始めます。身体を目覚めさせ、1日を爽やかに始めるためにヨガは最適です。朝のヨガには、軽めのヨガを選ぶのがポイントです。しっかり目がさめていない状態で難しいポーズにチャレンジしても、失敗して筋などを痛めてしまうかもしれません。身体のコリをほぐすためにゆっくりストレッチをしたり呼吸を整えたりと、無理のないものから始めましょう。
ヨガを行う時間②午前中
午前中は、デトックスに向いている時間とされています。なぜなら、夜寝ている間に消化器官が動いてデトックスの準備をしているためです。汗ばむくらいに動いて代謝を上げましょう。身体を大きく動かすと便通も促され、デトックス効果が高まります。なお、朝ご飯を食べた直後にヨガをするのはおすすめできません。ヨガのポーズの中には内臓に刺激がかかるものが多いので、動いているうちに気持ち悪くなってしまう可能性が高いからです。水分は適度に摂ったほうが良いですが、満腹状態は避けましょう。
ヨガを行う時間③夜
夜もヨガに向いています。適度に内臓に刺激を与えることで翌朝の便通が良くなるので、デトックス効果を実感できます。なお、本来夜は副交感神経が優位な時間帯。しかし、日中にストレスを抱えることがあってはうまくリラックスできないかもしれません。そのようなときも、ヨガの出番です。
呼吸法により身体と心を落ち着かせると、スムーズに眠れるでしょう。また、眠りの質が高まるとダイエットにも効果的です。なかなか眠れずにスマホを見たりテレビを見たりしては、自律神経のバランスが崩れてしまう原因になりかねません。自律神経の調子が悪いと代謝が悪くなったり、メンタル面がすぐれないことで食欲を抑えられなかったりと太りやすい体質になってしまいます。眠る前にヨガを取り入れ、体質を改善させましょう。
ヨガのタイミングは寝る直前がおすすめです。午前中のヨガと同じように、晩ごはん直後にヨガをすると消化によくありません。一方、お風呂に入った後も心臓に負担がかかるので控えるのが無難です。夜のヨガで心身のバランスを整え、健やかな眠りにつきましょう。
溜めない身体にしよう!
デトックスには、身体によいものを摂りこみ、老廃物など不要なものを排出するというサイクルが大切です。ヨガでデトックスをして、「溜めない心身」を目指してみてはいかがでしょう。心身のリフレッシュにおすすめなのは、大自然の中に身を投じ、完全にリラックスした状態で行うヨガです。
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